保険と共済の明確な違い
共済は組合員相互に助け合うという活動を保険の仕組みを使って行う保障事業になります。組合員があらかじめ掛金をだしあって、共同の財産を準備することにより死亡や災害等の不測の事態に備える制度です。したがって月々の掛金は一律に抑えられているのが特徴になります。
月々の保険料が圧倒的に安く設定されているのは利益を追求する必要がなく、余分な経費を抑えることができるからです。共済の仕組みは相互扶助になりますから、支払い条件や保障内容に保険と比べて制約があることもあります。共済事業では、年度決算で利益が出た場合、多くの場合「割戻金」として加入者に還元されることとなっています。このため、実質の共済掛金は低く設定されており加入者の負担をできるだけ低くするのが共済制度の特徴であると言えます。
これに対して保険会社は、営利企業であり保険会社での競争もあり魅力的な商品やサービスが充実しています。
選び方
保険相談でよく聞かれるのは、共済制度で月々の負担を軽くしたいということになります。共済制度自体は、相互扶助が基本であることを理解する必要があります。共済と保険ではサービスの内容に大きな違いがあるケースもありますから保障の中身をよく確認しておく必要があります。サービス面でも保険のように細かく整備されているわけではないことを保険相談では説明してくれます。あくまで保険金額を低額に抑えて、保障については保険をカバーするという考え方で共済を検討してみればいいです。
サービス内容や保障申請の請求手続きが共済会社によって大きく違っていることが注意が必要です。加入を検討している内容を検討しておくことも重要になります。１年掛け捨てでの見直しがありますが、掛け金は一律で設定されているため、若い方が加入するには月々の負担が保障内容に比べて高くなる場合もあるので確認が必要です。
